言語聴覚士の仕事って?

言語聴覚士の仕事について考えてみようと思います。

言語聴覚士が対処する「言葉の障害」について

言語聴覚士が対応する言葉の障害には「失語症」」や「言語発達遅延」などがあります。

この失語症脳卒中脳出血脳梗塞、また事故などによって生じることがあるもので、脳内での出血や脳血管の破裂によって、脳の中枢部分である「言語野」が損傷することが原因となっています。

この言語野の機能が損傷してしまうと、それまでの人生で獲得した「話す」「聞く」「読む」「書く」の言語機能を失い、声を出す発声もできなくなることがあります。

また、交通事故を原因とする高次脳機能障害でも同様の症状が出ることがあります。

さらに「言語発達障害」は子供に生じるもので、知的障害や精神障害がないにもかかわらず、一定の領域(特異点)において明らかな遅れを確認できる状態で、その領域の一つが言語発達遅延です。

言語聴覚士は、その原因やメカニズムを明らかにすることが役割であり、脳機能、精神発達、家族の既往歴などで各種テスト・検査を行い、関係者とともに対策を講じて訓練、助言、指導を行います。